【新聞記事より】私亡き後、この子はどう生きる

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【新聞記事より】私亡き後、この子はどう生きる

2020/06/22 

私が死んだら、この子は生きていけるのか…。長引く引きこもり状態の子がいる親たちに共通の、切実な悩みです。専門家が指摘するのは、引きこもった事情に応じた支援だけではなく、経済的な備えの必要性です。
親の死後も子供が生きていける「サバイバルプラン」を考える活動を続けるファイナンシャルプランナー・畠中さんに話を聞いた。
<サバイバルプランとは>
共倒れを防ぎ、子供に安心感をもってもらう為の戦略です。働けない現実を受け止め、親の資産を直視することから始まります。カウンセリングなどと同時並行で進めた方がいいケースもあります。うまくいくケースでは、たいてい親が覚悟を決めています。子供の為に早く始めてほしいと思います。
まず今の資産で子供が何歳まで暮らせるか、預貯金や不動産、生命保険も全て書き出し、総額をつかむ。親の死後、ライフラインに必要なお金が滞らないよう、子供名義の預金を作り、公共料金の名義替えも早めにしていくといいでしょう。
<長期的に必要なことは>
ひっこもりの子が一生住める家の確保です。家が古い場合は建て替えが必要。減築をして住居面積を減らしたり、都市部なら賃貸併用住宅にしたりすることも考えます。
自らの介護状態への備えも。親が要介護の認定を受けても、ヘルパーとのやりとりが子供には難しいことも多い。元気なうちに自分の資産で入居できる介護付き有料老人ホームなどの見学もお勧めします。
親戚や専門家に何かを頼むかも整理しなければいけません。行政の窓口も増え、社会の理解は進んできました。ご家庭で就労の話をするなら正社員を前提にせず、月に3万~5万円でも稼いでくれれば大丈夫、という環境をつくることが大切です。

俗に言う「8050問題」。残していく子供の生活を整える…資産がある人なら可能だが、一般的な人は自分の老後の事で精一杯。何でも行政に頼ってはいけないが、どうにかならないものか…

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