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【新聞記事より】舌の溝 過剰に心配しない
2020/11/9
舌にできた溝やひび割れに気づき、来院する人が結構いる。溝状舌ともいわれているものだ。口の中にもがんが発生することが広く知られるようになり、自分で舌を観察する人が増えているからだろう。まずは、舌の溝やひび割れが、いつからあったのか、自覚症状があるのかを確認してほしい。生まれつきや子供のころからあって、体を含めほかの病気がない場合は、舌自体に心配がないことが多い。
溝は左右対称的なことが多く、深さや長さ、数も様々だ。軽度なものや断裂しているものもある。よく見てみると、溝の部分以外の粘膜は正常であることが多い。大半は自覚症状はなく、味覚障害も起きていない。発生の原因はよくわかっていない。だが、溝の部分が不潔になると炎症が起こりやすくヒリヒリすることがある。アズレンスルホン酸ナトリウムを含む薬剤でうがいしたり、舌の表面にブラシを軽くあて汚れを取ったりして、口の清潔を保つことが大切だ。
水分不足や口呼吸によって口腔内が乾燥したり、ストレスで唾液分泌が減少したりした場合にも、舌にひび割れが生じることもある。舌の溝やひび割れは、口の中の乾燥に注意し舌磨きをし過ぎないようにする。また、アルコールを含む洗口液を過度に使用しない。度数の高いアルコール摂取や禁煙などの刺激も避けてほしい。
舌には、まだら模様や突起物など、見慣れないものができることがある。病気と勘違いして悩んでいる人もいる。これも大半は心配がなく、左右対称にできていれば問題ないことが多い。
ただし、片側の舌の縁に発生し、しこりや痛みを伴う場合は注意してほしい。悪性腫瘍の可能性もあるからだ。気になる場合には自己判断せずに、歯科、歯科口腔外科や耳鼻咽喉科を受診した方が良い。(大鶴歯科口腔外科クリニック・大鶴院長)
左右対称にあるものは心配なさそうだが、
縁にできた場合、受診した方がよさそうですね。