【新聞記事より】高齢者の肥満 ~筋肉をつけるような運動が大切~

HOME > 新着情報 > 【新聞記事より】高齢者の肥満 ~筋肉をつけるような運動が大切~

【新聞記事より】高齢者の肥満 ~筋肉をつけるような運動が大切~

2019/04/1 

昨年、日本老年医学会が高齢者の肥満症に関する診療ガイドラインを作りました。年を取っても、健康を保つにはどんな体形がいいのでしょうか。
一般に、肥満の判定に使われるのは、体重(キログラム)を身長(メートル)の2乗で割った数値(BMI)だ。この値が25以上が肥満、22が最も病気が少ない標準体重とされる。しかし、高齢者はこの基準が必ずしも当てはまらないとガイドラインは指摘する。高齢でBMIが高いことは死亡や認知症のリスクにならず、リスクが減るという報告もある。東京都健康長寿医療センターの荒木内科総括部長は「中年期の肥満は死亡や認知症のリスクを高めるが、高齢者は低栄養で体重が減っていく方が危険」と話す。年を取ってからの急激な体重減少は、認知症の発症リスクになるという。ただし、高齢者は肥満であっていいというわけでもない。筋力がないのに内蔵脂肪は多い「サルコペニア肥満」に注意が必要だ。転倒、大腿骨の骨折、死亡などのリスクが高まる。体重を落とすため、、エネルギーを制御する場合も、たんぱく質はきちんととり、筋肉をつけるような運動をすることが大切だ。
高齢者の運動に詳しい伊奈病院の石橋整形外科部長は「サルコペニア肥満の人は、強度の低い運動から始めて、だんだん強度を上げていくのがいい」と話す。ウォーキングなら、毎日20~30分のんびり歩くところから始める。慣れたら同じ時間でも「早歩きで1分、のんびり歩きで2分」を繰り返すなどして強度を上げていく。

高齢者は肥満より筋肉がない方が転倒や死亡のリスクが高いという事。やはり、日々の運動や筋トレが大切ですね。

ページトップへ