【新聞記事より】自分で血圧コントロール

HOME > 新着情報 > 【新聞記事より】自分で血圧コントロール

【新聞記事より】自分で血圧コントロール

2020/02/25 

冬は血圧が高くなりがちな季節だ。ただ、高血圧は放っておくと動脈硬化につながり、脳卒中や心筋梗塞などの重大な病気のリスクが高まる。自分自身で出来る、血圧との上手な付き合い方とは。
高血圧はサイレントキラー(沈黙の殺し屋)とも呼ばれる。血圧がたかいままにしておくと血管に負荷がかかり、知らず知らずのうちに動脈硬化が進む。そもそも血圧とは、心臓から送り出された血液が血管の壁を押す圧力のことだ。血液の量や血管の柔らかさなどで決まる。心臓が収縮して血液を送り出したときの値を最高血圧、心臓が拡張したときの値を最低血圧といい、この二つを測る。日本高血圧学会によると、診察室で測る値の場合、最高血圧が140ミリHg以上か、最低血圧が90ミリHg以上ある場合(140/90)高血圧と診断される。診察室では少し高めに出るため、家庭の値では、135/85以上が高血圧だ。血圧を正常に保つために、東京都あきる野市の池谷院長は「抹消血管を開くことが大切です」と話す。末梢血管は手や足などの体の末端にあり、体の隅々まで栄養や酵素を運んでくれる。この血管に血液が流れ込む抵抗が強いと血圧が上がるため、この血管を開くことが結果的に血圧を下げることにつながるという。手足の先が冷たい人や太り気味の人、喫煙者は要注意だ。
抹消血管を開くポイントの一つは有酸素運動だ。場所を選ばず、気軽に出来る、と池谷院長が考えたのが「ゾンビ体操」だ。①腹部に軽く力を入れて背筋を伸ばす②上半身を揺らして腕をぶらぶらさせる③同時にその場でジョギングか足踏みを1分ほどする④足をとめて両手を握ったまま胸の前でクロスし、何かを抱えるイメージで力を入れた後、20秒したら腕を下ろして脱力する。この流れを3セット繰り返す。「冷えを感じたときにすれば体も温まるし、温度が低いトイレや風呂場に行く前にやればヒートショック対策にもなります」
食事も重要だ。塩分を控えるよう心がけ、ドレッシングなどの量を少なめにするといい。血圧の上昇を抑える効果があるとされる成分のGABAも注目されている。大豆もやしに多く含まれる。最新の技術を使い、GABAを多く含むトマトの開発も進んでいる。野菜や果物を食べる以外にも、ラーメンなどのスープは少し残すという心がけも大事だという。

その時々の結果に一喜一憂せず、一週間や一カ月といった長期の傾向をみることが大切だそうですよ。

ページトップへ