【新聞記事より】脂肪肝を改善せよ

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【新聞記事より】脂肪肝を改善せよ

2019/10/7 

日本人の4人に1人が罹患しているといわれる脂肪肝。肝臓を構成する肝細胞の約30%以上に中性脂肪がたまった状態を指す。
武蔵野赤十字病院・泉並木院長によると「原因は飲み過ぎ、食べ過ぎ、運動不足。近年、こうした生活習慣が引き起こす肝臓病が急増している」血液検査で肝臓の障害を示すASTやALTの数値が低くても脂肪肝になっていることがある。「疑いがあるなら超音波検査も受けてほしい」。脂肪肝は画像に白く写るのですぐわかる。「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓の病気は自覚症状がほとんど現れない。そのため脂肪肝と診断されても放置してしまう人が多い。しかし脂肪肝に中性脂肪が過剰に蓄積されると、肝臓内の血流障害が起こる。すると酸素や栄養素がすみずみまで行き渡らなくなり、肝機能が低下する。脂肪肝はアルコール性と非アルコール性に大別される。かつては大酒飲みの人がなるものと思われていたが、飲酒しない人でもなる後者が増えていることが、最近注目されている。非アルコール性脂肪肝の1~2割が肝炎につながることもわかってきた。
栗原クリニック東京・栗原院長は「脂肪肝を放置すると肝炎、肝硬変、さらに肝臓がんへと進行するケースがある」と警告する。脂肪肝のうち生活習慣を改善することが大切だ。アルコール性脂肪肝は、もちろん飲酒を控えめにすることが第一の改善策となる。非アルコール性脂肪肝を克服するには、過食をやめる運動不足を解消することが消費エネルギーを上回ると、余ったエネルギーは肝臓に運ばれて中性脂肪になる。そして処理しきれなかった分がどんどんため込まれるという。栗原院長は「中性脂肪を増やす吉凶は糖質に取り過ぎ。ごはんを茶わん7分目にするなど、毎日の食事から糖質を10%減らして」と助言する。糖質の中でも1番避けたいのは、血糖値を急激に上げるジュースなどの清涼飲料水だ。のどが渇いたら、水やお茶を飲むようにしたい。意外なことにフルーツも脂肪肝にはよくない。単糖類の果糖は吸収が早く、肝臓で中性脂肪に変わりやすい。栗原院長が薦めるのはカカオ分70%以上の高カカオチョコレートだ。「糖質の吸収を抑える食物繊維が豊富。高酸化力のあるポリフェノールも含み、肝機能改善に役立つ」。1日25㌘を数回に分け、食前に取るのがベストだという。

食事の見直しだけでなく、運動を日常習慣にして肝臓に
たまった中性脂肪を燃やすことも忘れずに!

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